成瀬由紀夫コラム ことのは道中記

いまの国会議員やジャーナリストは幼稚園児よりもレベルが下

2011年7月5日

(以下、「新聞案内人 2011.7.5 渋澤 健(コモンズ投信会長)」より抜粋。)

 「新聞案内人」として失格の行為を告白する。最近、三紙の政治面の記事にほとんど目を通さなくなったのだ。
 東日本大震災および福島原発事故を被災した日本が、心をひとつにこれからの復旧・復興に取り組むべきという国民の期待に反し、足元の政局の泥沼合戦に陥っている永田町の現状に失望している。それなりの法案は成立されているらしいが、この茶番劇の最中に充分な審議が行われているか甚だ疑わしい。
 「6月退陣説」にマスコミが群がり、「世論」を煽る姿勢にも違和感を覚えた。6月が7月になったが、首相は居残っている。今までの永田町の常識に動じない首相に惑わされたようであるが、懲りずに今度は「退陣は8月下旬以降」という政治解説が紙面に現れるようになった。まるで、「出来レース」に長年甘んじている体制が報道の姿勢にも現れているようだ。
 このような怒りを覚えるのは自分だけだと思っていたら、妻が「こんなに大事なときに、なぜ、こんなことしか争うことができない人たちをニュースにする価値があるの」とテレビに向かって怒っている。
 決して、現首相の今までの成果や姿勢を評価しているわけではない。しかし、与野党の反対勢力が国民へ有望な選択肢を挙げないまま、「退陣せよ」の号令には筋が通っていない。お互いの足の引っ張り合いはダメだよと、親が幼稚園児に教えるような基本を、なぜ大人同士がわかってくれないのか。

(引用おわり)

6月7日のコラム(「日本のジャーリズム」)で、水木楊のことを取り上げた。そのときに「日本にもまっとうなジャーナリストがいることに心から安堵した」とわたしは書いた。実際、水木さんのコラムに出会って、少しだが救われた気がしたものだ。

今日(7月5日)、経済関係者のなかにも、たいへんにまっとうな意見を見つけたので、ここにご紹介しておく。水木さんのものと同様に「新聞案内人」のなかにある渋澤健のコラムだ。

渋澤さんが述べている「決して、現首相の今までの成果や姿勢を評価しているわけではない。しかし、与野党の反対勢力が国民へ有望な選択肢を挙げないまま、「退陣せよ」の号令には筋が通っていない。お互いの足の引っ張り合いはダメだよと、親が幼稚園児に教えるような基本を、なぜ大人同士がわかってくれないのか。」というコメントに対して、真正面から答えることのできる国会議員や政治ジャーナリストは、はたしてどのぐらいいるのだろうか。

きちんと意見を述べていけば、宮沢賢治の「どんぐりと山猫」にあるように、「どんぐりは、しいんとしてしまいました。それはそれはしいんとして、堅まってしまいました。」となるのだろうか。いや、そんなことはないだろう。たとえ山猫からの申しわたしがあったとしても、それでも、わたしのほうが偉い、いや、偉いのはわたしのほうだ、と、わいわいわいと、騒ぎつづけるに違いない。間違いなくいえることは、いまの国会議員や政治ジャーナリストたちは、幼稚園児よりもレベルが下だということである。

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