「あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら 僕らは いつまでも 見知らぬ二人のまま」

2011年11月8日

「ラブストーリーは突然に」のさびの部分です。作詞、作曲、歌はすべて小田和正。1991年のテレビドラマ『東京ラブストーリー』のテーマソングとして大ブレイクし、シングルCDが260万枚も売れたそうです。いまの30代40代にとって思い出の一曲ではないでしょうか。

さて英語です。ここでは「あのときあそこで出会っていなければ(実際には出会ったのだが)、私たちは恋に落ちてはいなかっただろう(実際には恋に落ちてしまった)」の意味で訳しました。

If we had not met on that day, at that time, in that place
we would have never fallen in love

ポイントはif we had not met…, we would have never fallen…という「仮定法過去」のかたちです。現実とは異なる想念上の状況を表現するときに用いられます。

ラテン語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語などインド・ヨーロッパ語族に属する言語では、ある事柄を表現する際に、それが実際に起こっていることなのか、あるいは頭の中だけで考えていることなのかを明確に区別して、実際に起こっている事柄についてはindicative mode(直接法)で、頭の中で考えていることについてはSubjunctive mode(接続法、仮定法)でと、それぞれ異なるかたちで表現します。日本語にはこのような区別はありませんし、中国語やタイ語など世界の数多くの言語でも、このような区別はありません。インド・ヨーロッパ語族だけの特殊な言語形式だといってよいでしょう。

Subjunctiveはもともとラテン語で「接続」という意味なので、フランス語やドイツ語やスペイン語の文法では、このSubjunctive modeを「接続法」と訳しました。ところが日本の学校英文法では、なぜか「仮定法」と訳してしまい、いまでもそのまま使っています。ですから「接続法」と「仮定法」は、言葉こそ違いますが、中身は同じです。どちらも「非現実な事柄」「想念上の考え」を表すものです。

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