「あめあめ ふれふれ かあさんが じゃのめで おむかえ うれしいな ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン」

2011年9月30日

北原白秋作詞(中山晋平作曲)の『あめふり』の出だしです。大正14(1925)年に雑誌「コドモノクニ」に発表され、昭和25(1950)~48(73)年まで教科書に掲載されました。ということは、いまはもう教科書に載っていないということですね。とても残念です。いい詩は時代に関係なくいいものなのですが。

さて英語です。昨日と同様に『英語で歌う、日本の童謡』のグレッグ・アーウィンさんの訳詩をみてみましょう。
 

Rain is falling, Mom is calling, Look at that sky

She will bring her umbrella to keep me dry

Splishy, splishy, splashy, splashy

Happy am I!


いい訳です。一音節の語を積み重ねることで全体として軽やかとなり、原詩のイメージをよく出しています。詩ですので、falling/calling, sky/dryと韻を踏んでいます。

残念ながら「じゃのめ」(英語ではa bull’s-eye design。蛇でなく牛の目になります)という日本語の持つ鮮やかな視覚イメージは翻訳できません。無粋ですがumbrella(お傘)で仕方ないでしょう。

splishy, splishy, splashy, splashy, Happy am I(ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン)という擬音語の処理も見事です。跳ねるイメージ、子供たちの嬉しさがよく出ています。splishyという語は辞書に出ていませんがsplashy(「はねる、バシャバシャする)との組み合わせで十分に効果的です。

雨降りといえば、英米には


Rain, rain, go away, Come again another day,

Little Johnney/Betty wants to play


という童謡があります。英米の子供たちは雨が嫌いなようです。それにくらべると、日本の子供たちは元気いっぱい。だって、お母さんといっしょだからね。

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