「あんなこといいな こんなこといいな あんなゆめ こんなゆめ いっぱいあるけど  みんなみんなみんな かなえてくれる ふしぎなポッケで かなえてくれる」

2011年10月10日

いうまでもありません。「ドラえもん」(作詞 楠部工、作曲 菊池俊輔)のテーマソングです。日本人なら誰でも知っている…どころか世界中の人が知っています。ネット上では英語版、中国語、スペイン語版、タイ語版、ヒンディー語版などを聴くことができます。ちなみに私はタイ語版のドラえもんが一番好きです。

さて英語です。調子よく歌えるように心がけてみました。ぜひ歌ってみてください。

I wish I could do this thing
I wish I could do that thing
I wish I could see my plenty hopes and dreams come true

Yes, I can make it now
Yes, I can make it right
The power of wonder pocket makes my dreams come true

I wish I couldは「できたらいいな」。このcouldは「仮定法」の用法です。英語では実際に起こっていることと頭の中だけで考えていることを区別して表現します。実際に起こっていることを表現する方法を「直説法(叙述法)」、頭の中だけで考えていることを表現する方法を「仮定法(叙想法)」といいます。

英語の仮定法では、時制をひとつ過去のほうにずらします。そうすると現在から離れた感覚が出てきて、現実っぽさが消えるのです。ここではcanをcouldにすることで、そうした非現実的なイメージを出しています。ですから、ここのcouldは過去のことを表しているのではありません。

これとよく似たことは、日本語でも起こっています。ファミレスやファストフード店にいくと店員が「ご注文は××でよろしいですか」といわずに「ご注文は××でよろしかったですか」といいます。先生が生徒の名前を忘れたときに「きみは××君ですよね」とはいわずに「きみは××君でしたよね」などといいます。いずれも「~た」という過去形(完了形)を使うことで現実とのあいだにギャップを生み出し、現在形の持つ直接的で強いイメージを和らげようとする試みです。ここのI wish I couldを日本語で表現するときでも過去のことではないのに「できるといいな」ではなく「できたらいいな」というほうがぴったりきますね。言葉というのは本当に面白いものです。

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