「おもしろい おもしろい のこらず鬼を 攻めふせて 分捕物を えんやらや」

2012年2月25日

「桃太郎」の3番です。2番もカゲキでしたが、この3番になるともはや童謡というよりも軍歌です。それにしても「分捕物」というのはあまりにもすごい…。

「桃太郎」は明治44年につくられたものですが、日本はそれに先立って明治27-28年に日清戦争、明治37-38年に日露戦争を戦っています。この歌にはそうした明治時代の好戦的気分が色濃く表れているようです。

さて英語です。

What a pleasant and sweet victory!
We’ve just defeated all the enemies.
Now we’ll carry all the treasure with pleasure!

「おもしろい」という日本語はさまざまな意味を含んでいます。英語にするとinteresting, funなどともありますが、ここでの「おもしろい」はそういう意味ではありませんね。「気分がよい」という意味のpleasant, cheerfulなどのほうがが合っていそうです。ここでは、sweet victoryという表現がよく用いられることから、sweetも入れてみました。

「攻めふせる」はdefeat(打ち破る)にしました。これもdefeat enemiesというかたちでたいへんよく使われるからです。このように一緒によく使われる語の組みあわせのことを「共起表現」(collocation)といいます。

「えんやこら」はものを運ぶときの掛け声ですので、carryを使いました。こうした掛け声は基本的に翻訳不可能と思っておいたほうがよいでしょう。


<今日の出題>
「てるてる坊主 てる坊主 あした天気に しておくれ
いつかの夢の 空のよに 晴れたら 金の鈴あげよ」

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