「なぜ機械のいうことなど聞いたのだ!なぜ人間が自分の頭で判断しなかった」

2012年6月5日

手塚治虫の「火の鳥 未来編」のなかのセリフです。「火の鳥」は私のものの考え方を決定的に決めた作品です。物心がついてから私はずっとこのマンガの世界観、人間観のなかで生きてきたように思います。その意味で私にとって真の意味の教科書です。

 

この「未来編」は西暦3400年頃の物語です。地球環境が悪化して地表に住めなくなった人類は地下都市に住むようになります。政治判断はすべてコンピュータがおこなっています。あるとき2つの都市の電子頭脳が対立し、戦争で決着をつけることになってしまいました。そしてそれぞれが仕掛けた超水爆や強力爆弾によって地球上の人類すべてが滅亡してしまいます。このセリフは人類滅亡のあと、かろうじて生き残った主人公のいうセリフです。同作品はいまから40年以上も前のものですが、いまでも(というよりも、いまのほうがずっと)臨場感をもって読むことができます。

英語です。

 

Why did human beings obey the machine?
Why didn’t we make judgements by ourselves?

 

machineは可算名声(machineryにすると不可算)。the プラス単数のthe machineで(ここでは)コンピュータに特定化され、「人類はなぜコンピュータ(という特定の機械)に従ったのか」という意味になります。

 

感嘆符の“!”は、もともと賞賛の気持ちを表すマーカーでしたが、現在では驚きや興奮など強い感情を示すものになりました。英語に導入されたのは15世紀ですが、1970年代までは標準的タイプライターにはついていませんでした。現在も感嘆符の濫用や多重用法(!!, !!!など)はよほど親しい間柄以外は控えるべきとされています。

 

<今日の出題>

「おまえが生んだ仏はおまえだけのものだ。だれにもまねられぬ。だれにも盗まれぬ。」

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