「ねえ艦長、どうして日本負けたんですかねえ」「ウーム、ねえ・・・」「けど艦長、これがもし日本が勝ってたら、どうなってますかねえ?」「さアねえ・・・」

2011年11月14日

小津安二郎の「秋刀魚の味」(1962年)から。太平洋戦争で軍艦の艦長だった男とその部下だった男のバーでの会話です。艦長は笠智衆、元部下は加東大介 、バーのマダムは岸田今日子が演じました。

このあとの会話で元部下が、日本人がアメリカ人のマネばかりするようになったのは戦争に負けたためだと憤ると、元艦長が「けど、負けてよかったじゃないか」といいます。すると元部下が「そうですかね。ウーン、そうかも知れねえな、バカ野郎が威張らなくなっただけでもねえ」といいます。うーん、これも深いですねえ。現代にも通じるところがあるのかも。

さて英語です。できるかぎり簡潔にしました。小津ですから。

“Why did we lose the war, Captain?”
“Hmm…”
“What If we had won it?”
“Well, I don’t see.”

What If…は「もし…だとしたらどうだろう」の意味。I don’t see.は先が見えない、わからない、の意味。いまは日本語でも「もうひとつ、みえない」といういいかたをしますね。いずれも覚えておくと便利な表現です。

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