「わかっちゃいるけど、やめられない。」を英語にすると

2011年8月27日

クレージーキャッツ「スーダラ節」のさびの部分。最初からの歌詞はつぎのとおり。作詞は東京都知事も務めた放送作家兼タレントの青島幸男です。

チョイト一杯のつもりで飲んで、いつのまにやらハシゴ酒
気がつきゃホームのベンチでゴロ寝
これじゃ、からだにいいわきゃないよ
分かっちゃいるけど、やめられない
ア ホレ スイスイ スーララッタスラスラ スイ

植木等が歌ったのだが、そのいいかげんさがとても受けた。本当の植木はまじめな人だったみたいだけど。これがはやった頃の日本は高度経済成長の真っただ中。そういえば「サラリーマンは気楽な稼業ときたもーんだ」なんて歌もあったなあ。あの頃に戻りたいと思ってる中年男性も多いのでは。私自身はいまの日本のほうがよっぽど好きだけど。

さて英語です。問題は、わかっちゃいるけどやめられないのはいったい何かだが、歌の内容からするとそれは「お気楽人生」ということになるだろう。しかし、ここでは”it”ということにしておこう。いいかげん? うん、そのとおり。「やめられない」は、can’t stop itではな、くcan’t resist itにする。そのほうが、どうしてもやめれらないというイメージがよくでる。ということで、以下のようになる。

   I know it’s idiotic, but I can’t resist it.

idioticはfoolishでもよいが、そのほか次のような表現が使える。absurd, cockeyed, derisory, laughable, ludicrous, nonsensical, preposterous, ridiculous, asinine, fatuous, inane, mindless, vacuous, cockamamie, cockamamy, goofy, sappy, silly, wacky, whacky, zany, fond, harebrained, insane, mad, ill-conceived, misguided, rattlebrained, rattle, pated, scatterbrained, scatty, unwise
人を馬鹿にする表現が多いのは英語文化の持ち味。asinine(ロバなみ)、harebrained(うさぎあたま)、rattlebrained(カラカラあたま)、scatterbrained(ガチャガチャあたま)なんて、なかなかしゃれている。うまく使いたいものだ。

(これまでの「日英翻訳1日1題」については「成瀬由紀雄ホームサイト」をご覧ください)

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