「不自由を 常とおもえば 不足なし」

2012年4月24日

徳川家康のセリフの続きです。これまで家康は好きじゃなかったんですが、調べてみるといいことをたくさんいっていますね。今回のセリフもとても気に入りました。

英語です。昨日と同じサイトに以下の訳があります。

Persuade thyself that imperfection and inconvenience are the lot of natural mortals, and there will be no room for discontent, neither for despair.
(http://en.wikipedia.org/wiki/Tokugawa_Ieyasu)

One who treats difficulties as the normal state of affairs will never be discontented.
(http://en.wikipedia.org/wiki/File:Ieyasu_precepts.jpg)

He who accepts it as natural for life not to go exactly how he wants it to will not feel dissatisfied.
(http://en.wikipedia.org/wiki/File:Ieyasu_precepts.jpg)

3番目はセンテンス構造がずいぶんややこしいですね。SVC構文です。Heが主語。それにwho accepts it as natural for life not to go exactly how he wants it toが修飾節としてついています。そしてwill not feelが述語動詞、dissatisfiedが補語です。修飾節をのぞくとHe will not feel dissatisfied.(彼は不満足には感じないだろう)。

問題は、修飾節(who以下の関係代名詞節)の構造です。なかにit..to構文が組み込まれ、さらにhowからはじまる名詞節how he wants it toが組み込まれています。

修飾節だけを直訳すると「彼が、人生は自分がそのようになってほしいと望むかたちにはならないということを、当然のこととして受け入れる」です。

これをSVCの幹の部分「彼は不満足には感じないだろう」と合体させると「彼は、人生は自分がそのようになってほしいと望むかたちにはならないということを当然のこととして受け入れると、不満足には感じないだろう」になります。うーん、ややこしい。

これは間違いなく悪文です。しかし格言の英文にはこうしたかたちをとるものが数多く、またネイティブの一部にはこうした格言まがいの(馬鹿げた)文章を書くことを好む人もいます。まったくやっかいなことです。

国際英語の訳を最後に載せます。

One who regards inconvenience as natural will never be discontented.

これで十分です。

<今日の出題>
「心に望み起こらば、困窮したるときを思い出すべし。」

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