「同情するなら金をくれ!」を英語にすると

2011年8月30日

1994年のテレビドラマ「家なき子」で主人公の安達祐美がいったセリフです。主人公は12歳の設定になっており、当時の流行語大賞にも選ばれました。それにしても、えげつない日本語ですね。ドラマの内容もかなりえげつないものだったようですが、これが一般大衆には受けたようで高視聴率をマークしたと資料にあります。さて、英語です。

If you feel pity for me, gimme money!

feel pity for~は「~に同情する」です。ただしpityは自分より劣った人間や弱い立場にある人間に対して憐れみを感じるという意味あいがあり、文脈によっては相手を見下したいい方に聞こえます。その意味でも、ここではぴったりでしょう。同じ「同情する」でもsympathizeなどにはそうした意味合いはありません。

「気持ちを分かち合う」という意味あいを持つ英語には、このほかにcommiserate(commiseration), condole(condolence), console(consolation), compassionate(compassion), empathize(empathy)などがあります。con/comという接頭辞は「ともに」という意味(empathizeのemはもともとinで「中に」の意味)。

gimmeはgive meの俗語表現(スラング)。そのほかの有名な俗語表現としてはwanna(want to)、lemme(let me)などがあります。いずれもくずれた英語発音を文字化したもの。こうした俗語表現を使う日本人が使うととても奇妙です。外国人が「それ、やっぱ、くんない?」などと日本語でいうようなもの。冗談にもなりません。やめましょう。


(これまでの「日英翻訳1日1題」については「成瀬由紀雄ホームサイト」(https://sites.google.com/site/narusehomesite/)をご覧ください)

Categories: 新着情報