「宗派とかは問題ないですかね?」 「大丈夫、大丈夫、うちは仏教、キリスト教、イスラム、全部対応しているから」

2011年11月25日

昨日と同じく「おくりびと」(2008)のセリフ。同作品には良いセリフが目白押しで、いくつでもピックアップできます。いい映画って、やはりすごいものです。

さて英語です。

“Does the denomination or sect matter?”
“No, it doesn’t. We can accept all the religions–Buddism, Christianity, Isram, and so on.”

ここでのmatterは「問題がある」という動詞。たとえばIt doesn’t matter.(問題はない)というかたちでよく使います。ここでは「教派(denomination)や宗派(sect)の違いは問題がありますか?」という意味。

それに対して「問題ない。我々はすべての宗教(仏教、キリスト教、イスラム教など)を受け入れることができる」と答えていますね。宗派について尋ねているのに、それどころかどんな宗教でも大丈夫というのだから、まさに無茶苦茶。でも、ここは日本だから別におかしくはありませんね。日本らしくてよいのではと思います。

さて、キリスト教での「教派」(denomination)と「宗派」(sect)の違いですが、これは旧約・新約聖書だけを経典としているのか、それとも何かの別の経典も持っているのかの違いなのだそうです。

たとえば、プロテスタントのなかにはルーテル派、長老派、メソジストなどいくつもの「教派」(denomination)がありますが、それらはすべて旧約・新約聖書だけを経典としているそうです。一方、モルモン教徒もキリスト教徒ですが『モルモン経典』という独自の経典を持っているので、上記のプロテスタントとは「宗派」(sect)が違うのだそう。どこの文化でも、宗教はいろいろとややこしいものですね。

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