「幸せなんてものがこの世の中にあるのかい。そんなものは初めからないのさ。 だから、皆がそんな影みたいなものを追ってるんでね」

2011年11月20日

昨日に続いて映画「砂の器」(1974)でのセリフ。うーむ、くっ、くらいぞ…。ただ、このまっくらなセリフを、あのハンサムでさわやかな加藤剛がいうのには、映画をみながら少し違和感がありました。でも、そこがよかったのかも。

ところで主人公の新進楽家の和賀英良は、じつはハンセン病者本浦千代吉の息子である本浦秀夫。出生の秘密を隠して立身出世をはかる和賀には、ある種の虚無的人生観が身についているようです。当時、ハンセン病は遺伝だと一部で誤解されていました。もちろん実際には、ハンセン病は遺伝ではなく、投薬によって完治する伝染病です。

さて英語です。

There is no happiness in the world from the beginning.
That’s because everyone is seeking for it.

直訳すると「世界には最初から幸せは存在しない。だから誰もがそれを追い求めている」。

There is no…は、ものごとが存在しない場合によく使われるかたちです。There is no doubt.(間違いない)、There is no choice.(仕方がない)などの表現を覚えておくと便利でしょう。

from the beginningは「ものごとの最初から」。ここでは、世界ができたその最初の時点から、という意味です。これもたいへんに広く使える表現です。

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