<日英翻訳1日1題> 「水戸黄門」3

2012年7月23日

水戸黄門の物語は2つの思想が下支えをしています。ひとつは、地方政権下(藩)で発生した社会的問題を中央政権(徳川幕府)が是正できるというもの、もうひとつは、最終的に最高権力機構が一般庶民を救ってくれるというものです。もちろんどちらの思想も単なる幻想にすぎませんが、現代の日本人はその幻想さえ抱くことができなくなりました。

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水戸黄門の3です。もちろんこれは私の個人的意見ですが、こうした個人的意見を解説につけ加えることで日本文化の紹介にさらに厚みが出ると思います。

 

The story of Mito Komon is underlain by the following two ideas: The one is that the social problems occurred under the control of Han, the local governments, can be solved by Bakufu, the central government, and the other is that the supreme power will finally save the public. Of course, these feudal thoughts are nothing but illusions, but the Japanese nowadays are no longer be able to hold even such kind of illusions.

 

<今日の出題>

「お盆」

「お盆」は、旧暦の7月15日を中心に日本で行なわれる、祖先の霊を祀る一連の行事のことです。一般に仏教の行事だとみなされていますが、仏教では説明できない思想もたくさん含まれています。たとえばお盆にはご先祖の魂が戻ってくるとされていますが、成仏した魂がこの世に戻るという思想は仏教にはありません。「盆踊り」もインド、中国、韓国にありません。こうしたことから、もともと盆行事をはぐくむ条件が日本の民俗のなかにあったのではないかと考えられます。

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