「浦島太郎」その5 「このあいだは助けていただいてありがとうございました。」

2012年7月9日

「このあいだは助けていただいてありがとうございました。おかげで命が助かりました。そのお礼に海の底の竜宮城にお連れいたします。さあ、背中へ乗ってください」

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「浦島太郎」の5です。英語です。

 

“I really appreciate that you saved my life at that time. In return for your help, I will take you to Ryugujo, or Palace of the Dragon King, at the bottom of the sea. Ride on me, please.”

 

日本語は人間関係を色濃く反映するきわめてウェットな言語。一方、英語は人間関係をあまり反映しないクール(コールド)な言語です。「助けていただく」の「いただく」はそうした日本語の特性を反映した謙譲表現であり、そのニュアンスは英語にうまくなりません。また「おかげで」という表現も英語にとてもしにくいものです。もしするとすれば「神の御加護で」的な表現(Thanks to God)ですが、日本のカメがキリスト教徒だとは思えませんね。

 

<今日の出題>

「カメは浦島さんを背中に乗せて海の中をずんずんもぐっていきました。海の中にはまっ青な光が差し込み、コンブがユラユラとゆれ、赤やピンクのサンゴの林がどこまでも続いています。やがて立派な御殿に着きました。」

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