「私もずいぶんと無駄をしてきたけれど、セックス抜きで男女の愛情は成立しえるかというテーマを追求するという無駄だけはしなかった。」

2012年5月23日

塩野七生さんの言葉、第4弾です。これは「日系イタリア人」の塩野さん(塩野さんの国籍はイタリア)だからサマになるのであって、日系日本人ではそうはいかない気がします。塩野さんには「男女関係の距離を計る物指しを女はベッドで手に入れる。手に入れてはじめて男は「不安な存在」でなくなる」という言葉もあります。まっ、ここらへんの領域になると、私なんぞは勉強不足でさっぱりわかりません。

英語です。

I regret that I have wasted plentiful time in my life, but I have never wasted my precious time for pursuing the following question: Is it possible whether a man and a woman can love each other without having a relation?

I regret that=~を後悔している。~であるのは残念だ。

…the following question: Is is…のコロンはピリオドでもよいのですが、コロンにすることによって前後の2つのセンテンスのあいだに密接な関連性があることがさらに強調されます。

さて「セックス抜き」の英語ですが、ダイレクトにwithout (having) sexでもよいようです。ただそれだと少し生々しすぎると感じる場合はwithout (having) biological sexにすると、かなり生々しさが消えます。もっと生々しさを消すにはwithout (having) sexual intercourseにすればよいのですが、sexual intercourseは日本語では「交接」「交合」などと訳される学術用語です。この文脈では、ちょっと…。そのほか、without making love、without having a relation(日本語の「関係を持つ」)、without sleeping together/being in bed together(日本語の「ベッドをともにする」「寝る」)などが考えられます。ここではwithout having a relationを使いました。


<今日の出題>
「法は、価値観を共有しない人とのあいだでも効力を発揮できる。いや、共有しない人とのあいだだからこそ、必要なのだ。」

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