「舌きり雀」その9 「おばあさんは、やっとのことで背中に箱を背負うと、・・・」

2012年7月4日

「おばあさんは、やっとのことで背中に箱を背負うと、雀のお宿を去りました。帰り道、おばあさんは箱の中を見たくて仕方ありません。道で箱を下ろすと、ふたを開けて見ました。なんと、蛇や、おばけや、ムカデなど、恐ろしいものが次から次へと出てくるではありませんか。おばあさんは気を失ってしまいました。」

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「舌きり雀」の最後です。英語です。

 

The old woman, carrying the box on her back with difficulty, left the sparrow’s house. On the way home, she could not restrain herself from looking into the box, and opened it. How awful! She found many terrible things such as snakes, spooks, and centipedes popping out of the box one after another. The old woman fainted away.

「やっとのことで」=with difficulty

「見たくて仕方がなかった」はshe could not restrain herself from looking into。直訳すると「彼女は~のなかを見ることに対して彼女自身を抑制することができなかった」。

「彼女が彼女自身を抑制する」という表現は日本人からみると非常に奇妙なものですが、英語としてはまったく自然です。I found myself doing…「私は~をしている自分自身を見つけた=気がつくと~していた」という言い方さえあります。これらは英語での世界の捉え方が日本語での世界の捉え方と本質的に違っていることのよい例といえます。

 

<今日の出題>

「むかしむかし、ある村に、心のやさしい浦島太郎という若者がいました。浦島さんが海辺を通りかかると、子どもたちが大きなカメを捕まえていました。そばによって見てみると、子どもたちがみんなでカメをいじめています。」

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