「赤い靴 はいてた 女の子 異人さんにつれられて 行っちゃった」

2011年10月3日

誰もが知る『赤い靴』(作詞:野口雨情 作曲:本居長世)の出だしです。1921(大正10)年に発表されました。これ、実際にモデルとなった「きみ」という女の子がいたのだそうです。3歳でアメリカ人宣教師の養女になったものの結核になって孤児院に預けられ、9歳で死んでしまったということ。それを野口雨情が調べて歌詞にしたのです。ほんとに悲しいお話ですね。

さて英語です。これもグレッグ・アーウィンさんが訳しているので、まずそれをみましょう。

Wearing ruby red shoes she did go
A suitcase in her hand
Waiting was the man in a long dark coat
from a foreign land

go/coatとhand/landが脚韻を踏むかたちになっています。赤い靴はruby red shoesとして、「偉人さん」はthe man I a long dark coat from a foreign landと完全に意訳をしたうえ、さらにa suitecase in her handと手にスーツケースまでもたせています。

もっとストレートに訳すと次にようになります。

Alittle girl wearing red shoes is gone with an alien.

「行っちゃった」はis gone。いまでは英語の完了形はhave+過去分詞のかたちが一般的ですが、むかしむかしは、be+過去分詞のかたちでした。いまでも、go, do, finishなどの動詞ではbe+過去分詞のかたちを使います。

All hope is gone.(のぞみは消えた)
I’m not finished yet.(まだ終わっていない)
Are you done?(終わった?)

have+過去分詞のかたちも使いますが、be+過去分詞のほうがそうしてしまったという「状態」をよくイメージさせます(have+過去分詞は「行為」そのもののイメージが強いです)。

「異人さん」はalienにしました。「エイリアン」ですね。宇宙人という意味にも用いられるように、異界から来た人のイメージです。ちなみにforeignerは普通の外国人のイメージです。

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