山岡洋一氏がお亡くなりになりました

2011年8月20日

いまFacebookで翻訳家の山岡洋一氏がお亡くなりになったというニュースが飛び込んできた。心筋梗塞だそうだ。享年62歳。いくらなんでも、早すぎる。

山岡氏は実務翻訳者であれば誰もが知る存在である。その著書『職業としての翻訳』は、日本の実務翻訳論で第一に挙げるべきものである。辛口の翻訳批評で知られており、名実ともに日本の産業翻訳業界のご意見番といえる存在だった。インターネット上では「翻訳通信」というサイトを展開しており、翻訳に関する膨大な資料が掲載されている(サイトURLはhttp://homepage3.nifty.com/hon-yaku/tsushin/)。山岡氏の突然の逝去は日本の翻訳業界にとって大きな痛手である。

わたしにとって山岡氏はある意味で目標となっていた人物である。その翻訳論には賛同する点が多い一方、わたしとは異なるところもあり、いつか論を交せればありがたいと思っていた。15年ほど前に一度だけお会いしたことがあり、当時まだ出版前だった『職業としての翻訳』のドラフト原稿を読ませてもらった。その後は直接にお会いすることはなかったが、いつかどこかでまたお会いできるはずと確信をしていた。だがその機会もなくなってしまった。本当に残念としかいいようがない。ご冥福を心よりお祈りしたい。

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