竹取物語21 「帝は手紙を読み、ひどく悲しんだ。それから・・・」

2012年4月10日

「帝は手紙を読み、ひどく悲しんだ。それから、かぐや姫に会えないのでは不死の薬など意味はないとして、その薬を日本で一番高い山で焼くように命じた。」
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「竹取物語」21です。せっかく手に入った不死の薬を、帝は焼いてしまいます。おそらくこの逸話は、不老不死の薬を追い求めるあまりに国を混乱させた中国の始皇帝の逸話を反面教師として、日本の帝の逆説的な意味での偉大さを示したのではないかと私は思います。竹取物語はSFでありラブストーリーであり、そして政治小説でもあるようですね。英語です。

The Emperor deeply grieved at reading the letter. Then he ordered some subordinates to burn out the medicine for eternal life at the highest mountain in Japan. It was of no use for him to be immortal as he would never see Kaguyahime.

「ひどく悲しんだ」はdeeply grievedにしました。grieveは「深く悲しむ」。名詞形はgriefでsadnessよりも悲しみがもっと深いイメージ。このほか「悲しみ」を表す表現としてはsorrow(一般的な悲しみ)、woe(いやしがたい苦悩。文語です)などがあります。

It was of no use= It was useless ちょっとかっこつけました。
immortal=不死、im=否定の接頭辞(~ない)、mortal=死ぬべき運命にある。


<今日の出題>
「家来たちは富士山でその薬を燃やした。煙は今も雲の中に立ち昇っていると、言い伝えられている。また、その時に山頂に積もっていた雪は決して溶けることがなくなったともいう。」

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